長谷川幾与 展|2/19~24

長谷川幾与(ハセガワ キヨ)氏の個展が2019年2月19日(火)~2月24日(日)にかけて開催されます。
3年ぶりの個展となり、場所は中央区の 藤屋画廊 です。
鳶野克己(立命館大学教授)
長谷川幾与氏の作品を拝見し、私がこれまで抱いていた日本画のイメージが一新されました。といっても、そこには何か特段に華々しい前衛の姿勢や大がかりな実験の試みが提示されているというのではありません。氏が用いる画材は極めて伝統的で、むしろ穏やかなものばかりのように伺いました。さらに、それぞれの作品に与えられたタイトルもシンプルかつ静謐な表現でものされていて、奇を衒うようなそぶりは微塵も感じさせません。
しかし、作品として立ち現れてくる世界が有するどこまでも謎めいた襞の深さと思わず知らず魅入られる肌理の細やかさは尋常ではないのです。
具象と抽象とのあわいにおける、ここしかないという地点に精密に焦点づけられたフォルムと色彩の抱擁を通して、仄かにしかし確実に姿を現す「もうひとつの今ここ」。そうした「もうひとつの今ここ」を目の当たりにして、作品のこちら側の私たちが生きる「今ここ」が心地よくたゆたいほぐされていく感じでした。遠い揺籃へと想いをつなぐ霞みと靄りを通してこそ初めて感得できる「いのちの形姿」を思いました。引用:作家 Web
長谷川幾与(ハセガワ キヨ)
1984年、東京都生まれ。多摩美術大学博士前期課程美術研究科 日本画領域を修了しています。
日本独特の空気感を捉え、染み出してくるような美しい色彩で心象風景を描いています。

「華」

「adoration Ⅵ」

「Jellyfish III」
引用:作家 Web
関連リンク
「長谷川幾与 展」
イベント詳細:作家 Web
期間:2019年2月19日(火)~2月24日(日)
開催時間:12:00~19:00 ※最終日 17:00まで
休日:無休
会場:藤屋画廊
所在地:東京都中央区銀座2丁目6−5 藤屋ビル2F