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展示レポート

5COLORS|會田千夏・大谷有花・呉亜沙・柳ヨシカズ・山田純嗣

會田千夏氏は、1980年札幌生まれ。90年代から、札幌市で開催される全道展などに出展し、2004年頃から個展などの活動を始めます。2005年に多摩美術大学大学院を修了し、不忍画廊でも3回ほど個展を行っています。

會田千夏「the fissure 2018.1.22」

「the fissure」とは、ひび割れ・裂ける・切創などの意味がありますが、本作品では精神的な状態が表現されています。戦争体験者が家族にいた最後の世代、と気づいたことをきっかけに制作がはじまりました。
戦争・個人が抱える精神的な傷・家族破綻……など、様々な傷を抱えながらそれでも生きていく、と感じたことが表現されています。

會田千夏「KATARIJIMA 2018.2.26b」

會田氏は大学院在学中、通学の際に林を見て「いつも同じ場所から動けずにいて、たまには自由に動きたいときもあるんじゃないか?」と考えたそうです。
そして地面もろとも宙に浮かせてみたい、と思い描かれるようになったテーマです。「KATARIJIMA」が何の塊なのかは説明が難しいそうで、作家自身、観察、描くことによって確かめている途中であるそうです。

山田純嗣氏は1974年長野県生まれ。90年代から展示活動を数多く行い、2000年に愛知県立芸術大学大学院を修了し、不忍画廊でも複数回個展を行っています。
山田氏は「インタリオ・オン・フォト」という独自の手法により、様々な名画を元に作品を制作しています。その手法とは、まず名画を石膏や針金など様々な素材を用いて立体に再現し、写真を撮ります。
それをプリントし名画と同サイズまで引き伸ばし、その上から線描や色を重ねて完成させる。という非常に凝ったものです。
名画を立体に再現する上で、現実には存在しえない平面作品ならではの表現に気づくそうです。

山田純嗣「(08-04)CAFE」

 

山田純嗣「(16-11)SKULL」

 

移動するたびに新たな世界を覗くような、そんな個性的な作品が並ぶ素晴らしい展示でした。長きに渡り表現を追い求めた作家たちのそれぞれの色。「5COLORS」という展示名は、そんな言葉では言い表せない作家の姿を表しているのではないかと感じました。

展示情報

展示名:5COLORS
作家:
會田千夏(アイタチナツ)|ブログ不忍画廊 アーティストページ
大谷有花(オオタニユカ)|ウェブサイトブログ
呉亜沙(ゴアサ)|ウェブサイト不忍画廊 アーティストページ
柳ヨシカズ(ヤナギヨシカズ)|ウェブサイト不忍画廊 アーティストページ
山田純嗣(ヤマダジュンジ)|ウェブサイトブログ不忍画廊 アーティストページ

期間:2018年3月3日(土)~3月18日(日)月曜休廊 11:00~18:30
展示場所:不忍画廊(東京都中央区日本橋)
最寄り駅:東京駅
所在地:東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル4F