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展示レポート

Quartette ~描かれたポエジー | グループ展

2017年9月に不忍画廊で開催された、絵画グループ展「Quartette ~描かれたポエジー」です。カルテットとは ”言葉にできない「詩」を「絵」にする4Artists” を示しています。鈴木敦子氏は新作版画を、山中現氏は絵本「こもりうた」から水彩原画を、駒井哲郎(1920-76)、南桂子(1911-04)両氏はギャラリーコレクションからの出品となります。

展示作品

鈴木敦子「街に明かりが灯る頃」

 

鈴木敦子「いくつもの夜を越えて」

暗い影を落としながら、力なく歩く人々。
女性は白猫に会うために、毎夜白い服を着て人込みの中で待ち続けた。
ある日ようやく白猫が現れ……。そんな物語が頭をよぎります。

山中現「きっとあなたも」

 

駒井哲郎「エチュード」

絵画におけるエチュードとは下絵のこと。
しかしこの作品は絵にとどまらず、音楽で言うところの練習曲のような、
おてんばに駆け抜ける旋律さえ感じさせます。

駒井哲郎「風」

不規則に配置された抽象的な形。
吹きすさぶ風に飛ばされる何かを表しているのでしょうか。
ごうごうという風音が、今にも聞こえてくるような迫力があります。

南桂子「ブラジルの鳥」

横を向いた鳥の姿は、古代壁画のようなどっしりとした落ち着きを感じます。
平面的に描かれた大地はかわいらしい柄布のようで、
自然の厳しさではなく、伸び伸びとした自由を思わせます。

南桂子「巣」

無造作に引かれた直線の中に、木の葉を思わせる点々。
単純な形でありながら、それは紛れもなく鳥の親子が住まう一本の木。
シンプルで違和感のない表現に、思わず見とれてしまいます。

鑑賞後記

「詩」を「絵」にする、というコンセプトの通り、どの作品も心の内側を想像させるような、独特の静けさを感じました。それは絵本の1ページのようであったり、民族的な色遣いであったり、抽象的な形の連続だったり……。

耳をすませば絵画が詩を語り掛けて来るような、そんな印象的な展示でした。

展示情報

展示名:Quartette ~描かれたポエジー
作家:駒井哲郎、南桂子、山中現、鈴木敦子
期間:2017年9月5日(火)~9月22日(金)

展示場所:不忍画廊(月・祝日休廊)
最寄り駅:東京駅、都営浅草線 日本橋駅
所在地:東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル4F