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展示レポート

阪本トクロウ 個展 | アウトライン

2017年9月に開催された、画家・阪本トクロウ氏の個展です。氏は1975年生まれ。2001年ごろから展示を多数行っています。アクリル・岩絵の具などを用いて、普段気に留めることのない日常の風景を、ごく自然に淡々としたタッチで表現しており、国内外のアートシーンで人気を集めています。

見慣れていて、特に気に留めることもない存在が当たり前の物。そんな背景のような物に目を向け、自分の内側ではなく外側を描くことによって、自身の輪郭・シルエットを描くことができるのではないか。

そのような考えを元に、自らの中空・虚に目を向け、意識することが制作動機のひとつであるそうです。

展示のようす

鑑賞後記

日常的な景色を精密に描いたものから、抽象画、銅版画など様々な作品が一室に並び、アウトラインという展示名の通り、多様なアプローチで外側が表現されていると感じました。作品を見て表現された意図を読み取ろうとする。という一方通行の鑑賞ではなく、作品を背景として受け取り相対的に自分を浮かび上がらせる。といった風に自身を俯瞰するように鑑賞を行えたことは、非常に新鮮な体験となりました。

また純粋に絵画としても、普段意識することもない道路や標識、電線、壁など、あまりにありふれたモチーフにも関わらず、どれも静謐とした独自の雰囲気があり、淡々と見えるにも関わらず優しささえ漂っているように感じました。

見慣れたはずの風景をどうしてこのように感じてしまうのか。僕は絵画の前で、また作品集を開きながら、首をかしげる思いで長い間立ち尽くしてしまいました。写真やリアリズムとは異なる、作家ゆえの魅力が詰まっているに違いありません。

展示情報

展示名:アウトライン / Outline
作家:阪本トクロウ(ウェブサイトツイッター
期間:2017年9月2日(土)~10月8日(日) 12:00~19:00
休廊:月・火・祝日

展示場所:キドプレス(アーツ千代田 3331 2F)
最寄り駅:末広町駅
所在地:東京都千代田区外神田6丁目11-14 アーツ千代田3331 2F