菅沼稔 個展「絵画の復習-曇り、時々晴れ-」10/1~6

菅沼稔 氏の新作展が、2018年10月1日~6日にかけて開催されます。場所は中央区銀座の GALERIE SOL です。
展示コメント
絵とは何だろう?
「形態」 と 「色彩」 という二つの要素で成り立っている。
「形態」 とは、つまり 「形」 。四角という木枠に張られた 「形」 というものがある。昔その木枠からキャンバスを外す人がいた (supports/surfaces)。
でも、布のフワフワを確認しただけだった。
「形」 を取り払った人もいた。Kasimir Malevich は白の上に白を重ねたり、黒の上に黒を重ねたり…でも四角いという形をさらに突出させるだけだった。
「色彩」 の中には 「色相」 ・ 「彩度」 ・ 「明度」 などがある。これらの全部を捨てた人はいるのだろうか?
こうした物性の上に 「人」 の感性を加えたものを、壁にかけてつまり 「観る」 行為につなげる。
そうしている間に、忍者のように、そっと 「記憶」 という存在が忍び込む。
あたかも 「・・何を見ても、それをすでになじみの世界の中のなじみのイメージと結び付けて考えようとする衝動」 (フランク・ウィットフォード) が動き出す。
もう、ダメだ。すべての要素にからめとられてしまった。だが、待てよ、それは、見ることから始まる物語である。
哲学に限りなく近いが哲学とは決定的に違う。
なぜなら、物質とのやり取りに終始するから。
形は否定され意味もはく奪されている。存在としての裸のままである。
つまり、新しい絵画が始まる予兆でもある。引用:GALERIE SOL
菅沼稔(スガヌマミノル)
1951年 静岡県沼津市生まれ。1976年に東京藝術大学大学院を修了。90年代から東京、静岡、神奈川などで展示活動を行い、01~02年にかけて文化庁派遣芸術家在外研修員として欧州に滞在していました。
絵画の魅力の主なものは色彩によるでしょう。「色彩による場の取り込み」これが私の制作テーマです。「場を取り込むこと」それには大きな空間が必要です。
まさに、囲まれることで巨大なキャンバスが光と色彩の壮大なシンフォニーを奏で、新たな空間が創出されることを祈りつつ・・
そうした絵画をめがけています。引用:中之条ビエンナーレ
画像出典:作家Official Web
関連リンク
菅沼稔 展
イベント詳細:GALERIE SOL
期間:2018年10月1日(月)~10月6日(土)
開催時間:11:00~19:00 ※最終日 ~17:00まで
会場:GALERIE SOL
所在地:東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F ※銀座一丁目駅